TVアニメ「宝石の国」感想part3 3度目の
どうも、皆さんの夜のお友達、ほたるです。
今回もはりきって「宝石の国」の感想、書いていきましょう!
第7話・第8話あらすじ
今回は宝石たちが冬眠しているときお話。
物語の登場人物は、フォスフォフィライトとアンタークチサイトです。
関係ないんですけど、声優の伊瀬茉莉也さんが好きすぎてめっちゃツボです。
冬になり、多くの宝石たちが冬眠に入る中、一人寝られずにいたフォスは、冬の間一人で仕事をこなすアンタークチサイトの手伝いをすることになります。
とまどいながらも、何とか役に立とうと必死なフォス。しかし、慣れない仕事と、日光の少なさで思うように仕事が捗りません。
そんな時、アンタークチサイトがこぼした「脚のように強靭な腕だったらと思うと、残念でなりません」という言葉が胸に刺さり、脚のように腕も付け替えられないかと、考え始めてしまいます。
その思いに応えるかのように、フォスは海に落ち、両腕を失ってしまうのでした。フォスの腕の代わりになるものはなかったため、緊急措置として金をつけると、金はフォスの身体を包み込んでいきました。
途方にくれるアンタークチサイトの前に、月人が襲来。金に包まれたフォスには気づかず、アンタークチサイトを執拗に狙います。ボロボロになりながらも月人を退けたアンタークチサイトですが、一瞬の隙をつかれ、第2波の月人に倒されてしまいます。
それを動くこともできず、金に包まれ、ただ見ていることしか出来ずにいたフォスは、アメジストの時と同じ過ちは繰り返さない!と、どうにか金を操って月人に向うのですが、その手が届くことはありませんでした…。
3回目の変化
さて、フォスにはこれまで2回の変化があったわけですが、今回の3回目の変化は、今までのものと、少し様相がことなっていました。
今までの2回は、どちらかと言えばフォスが巻き込まれる形でした。しかし今回は、フォスの望みをかなえた結果の「変化」です。
少し違った見方をするならば、フォスは回を重ねるごとに、少しずつ自分から「変化」しようとしていっているのです。これはもしかしたら、フォス自身、意識しているわけではないかもしれませんが、当初フォスが言っていたように「変わりたい~!」という言葉通りになっているということでもあります。
なんにせよ、3回目の「変化」は明らかに今までとは異なるものでした。
偶然強い脚を手に入れたから、同じことをすれば(両腕をなくせば)強い腕が手に入るのではないか。
そんな考えが表れています。
その結果、確かに強い腕を手に入れることができましたが、その代償としてアンタークチサイトを失うことになります。
「自己変革」から「欲」へ
さて「自己変革」という言葉選びが正しいのかは分かりませんが、少しずつ「欲」が生まれていっていることは確かでしょう。
この「欲」というのはお決まりのパターンでは、人間の魂が持つものとされており、「宝石の国」の設定に当てはめれば、フォスは少しずつ月人のようになっているということのようにも感じられます。
また「欲」というのは、基本的に悪いものとして描かれます。
偶然手に入った強靭な脚は、その代わりにアメジアスたちが目の前で倒されるという代償を与えました。
一方、望んで手に入れた強力な腕は、アンタークチサイトを失うという代償を与えたのです。
ただし、勘違いしてはいけないのは、これは因果応報ではないということ。フォスの「変化」が直接的に、そのような状況を引き起こしたわけではありません。とはいえ、少しずつ直接的要因になっていっているのには注意したいところですが。
フォスとアンタークチサイトの掛け合い
今回の第7話・第8話で特に印象深かったセリフはこちらです。
フ「できることしか、できないよ」
ア「できることしか、やらないだけだ」
フ「できることなら、やるよ」
ア「それじゃ、できないままだな」
アンタークチサイトの仕事を手伝う中に、巨大な氷山を砕くというものがあり、フォスにはそれが絶対無理!と愚痴を言うシーンですが、これもまたフォスの背中を押すきっかけとなった言葉でしょう。
確かに僕らは(特に成長すると)、できることしかしなくなります。できないことは失敗するかもしれないからです。
失敗は怖いものです。失敗すれば落ち込むし、周りから笑われるかもしれない、怒られるかもしれない。誰も、そんなことしたくありません。しかしできることだけをしている人間ほど、つまらない人間はいません。かくいう僕がそうですから。
そして、できないことに挑戦していくことは、いい結果ばかりを出すわけでありません。今回のフォスのように、挑戦した結果、アンタークチサイトを失うことになりました。もちろんこれには、様々な要因がありました。
ではフォスはもう二度と戦おうとしないでしょうか。
きっと、フォスは戦うことでしょう。
できないことに挑戦して、失敗して、失敗したときに、どう行動するか。
それが大切なのは誰でもわかります。でも何をすればいいかは、立ち上がった人にしか分からないし、伝えられません。
その答えを「宝石の国」を通して、フォスが教えてくれるに違いありません。
それでは、また次の記事で!
また読んでくれると嬉しいです。